2017-12-26

日記20171226

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・ごはん」というごはんをスーパーで買う。
サトウのごはんタイプの、レンジでチンして食べるレトルトの白米である。

腹が減っていたので、帰宅して早速食べようとすると、上蓋と容器が8本ものネジでがっちり固定されている。レンチンする前にこれらを全て外さねばならない。腹が減っているときにこれは痛恨の面倒臭さである。
やっとこさ外して蓋を開けると中は空っぽだった。

2017-12-17

日記20171217

大江戸温泉、と銘打った近所の温泉施設を訪れた。

混浴だが、基本的に誰も水着などは着けていないとのことなので、郷に従うことにする。
服を脱いで、がらがらと扉を開けると、簡易な浴槽が一つあるだけである。
温泉施設というより銭湯に近い。そして私の他に誰も居ない。
湯は白濁色で気持ちが良いが、大江戸を謳った割には小規模だったことが期待外れであった。

奥の方をよく見ると、駅の自動改札機が設置されている。
近づくと、特にICカードなどをかざした訳でもないのに勝手に改札の扉が開いた。裸のまま改札を通る。

進むと、開放感著しい、露天の大浴場がある。
浴槽は大きな皿のような形をしている。立地的にとても高い場所なのか、景色は青空の他に何も見えず、浴槽が天空に浮かんでいるかのような錯覚を起こす。常時、白濁色の湯が皿からだらだらと溢れていた。こちらには男性客が若干数居る。
この温泉施設のメインは此処だったのか。小規模と早合点して申し訳なかった。

近くに居た男性に聞くと、今居るこの場所は、自由の女神像の松明部分だという。
見下ろすと、ニューヨークの街並を一望することができた。絶景極まりないが、柵などの安全対策が皆無なので、景色を見入っていたら簡単に落下してしまいそうだ。
ニューヨークの繁華街にいきなり全裸の落下死体が出現した光景を想像して居た堪れない気持ちになった。

2017-12-14

日記20171214

友達が3人、家に遊びに来た。
遊びに来たはいいがやることが思いつかない。このままだと、何のために来たのか分からない、と銘々から非難を受けること請け合いである。

ふと思いついて、魚釣りをすることにした。
私が住んでいる杉並区周辺は地理的に、地下に太平洋が広がっているということを聞いたことがある。

倉庫からアイスドリルを取り出し、氷上のような感覚で、フローリングに穴を空けてみる。案の定、フローリングの下は海水で満ちていた。
鉤餌を垂らすと、ものの数秒でワカサギが釣れてしまった。餌を付けなおして再度垂らすとまたワカサギが釣れる。何度やっても、ワカサギばかりが面白いほどよく釣れる。なんなら指を入れただけで食いついてきてくれる。

各々、部屋の思い思いの箇所に穴を空けてワカサギを乱獲していた。後でこれをあてにして酒を飲もう。
他の3人と比べて、私が一番沢山釣れていたようだったが、釣果を入れるバケツを全員で共有していたため、豊漁を自慢出来なかったことが唯一口惜しい点であった。

2017-12-13

日記20171213

人の気配のしない、閑静な住宅街を散歩していると、青いスーツを着た銀シャリ橋本氏がぽつねんと立っていた。

すれ違いざまに声を掛けられる。お勧めの空き部屋があるので見ていかないか、と言ってすぐそこの建物を指差す。
特に引越しの予定などはなかったが、もし殊のほか気に入ったら入居しようと思い、見ていくことにした。

案内された建物は一階部分が駐車場、二階部分が空き部屋となっていた。入るとだだっ広いワンルームで、外壁に相当する部分が全てガラス張りになっている。
恐らく元々がファミリーレストランだった空間の居抜き物件なのだろう。

聞くと家賃月5180万円と言う。買い切りの値段ではなく月額の家賃が、である。

曰く、ここには銀シャリ鰻氏がブレイク前に住んでいたことがあって、それが理由で今になって価格が高騰しているのだという。恐らく熱狂的な銀シャリファンからの需要があるのだろう。

貧乏人の私にはとても手が出そうになかったので、鄭重にお断りしてその場を去った。

2017-12-09

日記20171209

ネットワーク保守点検の仕事をしている。
大学の教授から、講義室のネットワーク調査の依頼を受けた。調査は、天井裏に張り巡らされた配線を確認する必要がある。難儀することが予想されたため、作業着を着て臨む。

依頼を受けて、講義室に行くと今まさに教授が授業をしている最中だった。満席の学生の視線を浴びつつ、脚立で天井の蓋を開けて天井裏に入る。

天井裏の配線はかなりゴチャゴチャしている上に、長年掃除されていないのか、天井裏の空間は煤で真っ黒に汚れていた。
これは一日作業になることも覚悟しなければならない、と思って作業に取り掛かると、意外とどうということもなく、ものの数分で作業完了した。

体中煤だらけの状態で、教授に作業完了を伝える。
教授は非常に優しそうな方で、私の煤け具合を見かねてか、シャワーを浴びてから帰るよう勧めてくれた。折角の教授の優しさを無下にするわけにもいかないので、ここはひとつ、浴びてから帰ることにする。

講義室の黒板の横にシャワーが設置されている。
シャワーを浴びる部分はビニールのカーテンで囲まれていて、マンホール程度のサイズの、簡易的なシャワールームのような状態になっていた。

早速、カーテンを閉めて服を脱いだのだが、よく見るとカーテンがカーテンレールから外れかけている。カーテンはかなり年季の入ったものだった。
シャワールームは黒板に隣接されているため、いまカーテンがストンと落ちると、講義で黒板に注視している学生たちの視界に私の全裸がいきなり登場することとなる。絶対に避けたい。

カーテンが外れないようにレール部分を弄るが、なかなか立て付けが悪く、一向に直らない。このままではいつまでもシャワーを浴びられず、シャワールームから出ることもできない。

焦っていると、講義が一区切りついたのか、教授は突然スクリーンを降ろして、YouTubeで動画を放映し始めた。
動画は、軽快なアフロビートのような音楽のライブ映像で、先程まで講義を受けていた学生はてんでに立ち上がって踊り始めた。

こちらは未だにカーテンの立て付けと格闘している。はやく学生と混ざって踊りたかった。

2017-12-05

日記20171205

「ノバリウスは埼玉の経済特区」だということを教えてもらった。
次回の公民のテストで出るらしいので、あとでちゃんとメモしておこうと思った。