2018-06-15

日記20180615

いつもの道を歩いていると、つい数日前には無かった、大きな寺院が建立されている。
ぱっと見、立派な寺院に見えるが、正面に掛けられた看板には「寺院」とだけ書かれていて胡散臭いことこの上ない。宗派も何も分からない。

なるほど此処は寺院を騙った紛い物の建物で、秘密裏に何らかの悪事が行われているのだな、と合点し、如何なる悪事が行われているか暴いてやる、とひとり意気込んで突撃してみることにした。

脇の入り口から、ごめんください、と入ると、寺院にはてんで似つかわしくない、会議室のような味気ない空き部屋、そこにリクルートスーツの女性が一人ぽつねんと居る。
寺院にこんな空間がある訳ない。疑惑の念は更に膨らむ。

女性に、ここは本当に寺院なのでしょうか、本堂に案内してください、と詰め寄る。
すると、部屋の脇にある金属製の回転扉を指差し、こちらにお入りなさい、と言う。

扉に近づいてよく見ると、鋭利な歯車のようなものが幾つも付いている。扉は常時もの凄い勢いで回転している。
これは回転扉ではなくて粉砕機ではないか。
試しに、直前にディスクユニオンで購入していたレコードを扉に当てると、バリバリとえらい音を立てて木っ端微塵に粉砕されながら吸い込まれていった。
回転扉は、明確に粉砕機であった。

こんなものにお入りなさいとはどういうことだ、と怒気を強めて非難するも、女性はまったく動じず、いいからお入りなさい、と言って私の体をぐいぐい押して粉砕機に接触させようとしてくる。
どうやら、なまじ素人が介入してはいけない場所に来てしまったようだ。私は消されるのだ、と悟った。君子危うきに近寄らず、なんてなことを今更思っても遅い。

こちらも必死に抵抗するが、女性の力がやたら強く、粉砕機に接触するのは時間の問題と思われた。
死を覚悟した刹那、そういえば自分には超能力が使えることを思い出し、間一髪のところで自宅自室に瞬間移動することが出来た。

この不正をどうにかして世間に告発してやる、と復讐の情に燃えるも、これ以上下手に関わるのも危険なので今後の行動がなかなか迷いどころではある。

2018-06-14

日記20180614

スーパーやコンビニのレジで使用されるレシートロールを食べてみることにした。

いざ食べてみると、食感がフランスパンと瓜二つである。
レシートロールの、何層にもレシートが巻かれているその構造が、偶然にもフランスパン特有のさくさく感に似た歯ごたえを生み出していた。
さすがにレシートロールなので味はないが、ニンニクあたりで味付けすれば酒のつまみにもいけそうだ。
今まで気付かなかったことに後悔して、今後は努めて食べていこうと思った。